子供が言うことを聞く!子育てにも役立つボイストレーニング
子供って、基本的に言うこと聞かないですよね。
特に、理性的思考が難しい小学生低学年以下の子供。我が家には二人いるのですが、日々宿題をさせたり、着替えをさせたりするのに奔走する毎日です。
こんな子供に言うことを聞かせるのに、発声法の知識が役に立ちます。
共鳴により響きを持たせ、声門閉鎖により芯を持たせた声で、ゆっくりはっきりと伝えるのです。
第一のポイントは声の大きさだと思います。小さい声では、まず言うことを聞きません。返事すらしないこともあります。とは言え、大きな声でも、感情的な声では、驚いたり怖がってしまいます。声を大きくするには、首周りの筋肉を収縮させた所に呼気量を増やして発声する、ということを自然にやっていると思います。発声の知識を使って出す大きな声とは、共鳴と適度な声門閉鎖による“よく通る声”。これが効果的なのです。
声は一つのボディランゲージです。本能的に、伝わるものがあると思います。あれこれ言葉をかえて説得するよりも、どうすればいいかだけをはっきりした声で伝える。そうすると子供も動いてくれます。
先日、2歳の娘に絵本を読んであげました。自分の発声練習も兼ねて、口腔内で一番響くポイントを探しながら、そこに声を当てて地の文を読み、セリフは裏声や声門閉鎖を加えて七色の声で読んでいました。かなりノリノリで、楽しい時間になります。
すると、頭痛で横になっていた妻が
「声が頭痛に響く」
と言ってきました。
それは申し訳ないと思い、地の文を読む時の声を変えました。声門閉鎖を緩め、舌根を下げて低音に響きの出る声にしたのです。この声は、人に安心感を与える声になります。絵本読みには、こういう声の方がいいのかもしれません。
最近あった身近な体験ですが、発声の知識はこういう所にも役に立ちます。