裏声の魅力・・・森山直太朗の裏声と素人の裏声の違い

裏声の魅力・・・森山直太朗の裏声と素人の裏声の違い




まずはこの動画をご覧ください。

森山直太朗と言えば、裏声(ファルセット)が特徴的です。
この曲でも、イントロの裏声から始まり、サビもほとんどが裏声、という構成になっています。
力強い、張りのある裏声に注目しておいて下さい。

「さくら」も有名ですね。カラオケで歌ったことがある方も多いと思います。
私も好きな曲で、昔からよく歌っています。
以前もお話ししたように、私は声が低いので、高音がからっきし出ませんでしたが、裏声は比較的出ました。
ですので、裏声の部分も、なりきっていい気分で歌っていました。

 

でも、なんか違うんですよね

 

本人は、気分良く歌っています。
他人が聞くと、さらに違いが分かってしまうと思います。
なんか弱々しくて、気持ち悪いんです。
自分の歌を録音して聞いてみて、愕然とするパターンです。

ボイストレーニングをしていない人の裏声は、地声に比べて極端に弱々しくなってしまうのです。
そして息漏れも多く、長くは続きません。
そもそも裏声の出し方がよくわからない、という人もいます。

それに比べて、森山直太朗の太くて張りのある裏声はどうでしょう。地声と比べても遜色ありません。
昔の森山直太朗の裏声は、もう少し裏声っぽかったと思うのですが、この2016年の動画では、かなり芯の入った裏声になっています。

もうお分かりかと思いますが、この裏声の違いが「声門閉鎖」によるものなのです。
森山直太朗の裏声は、「声門閉鎖を加えた」裏声なのです。
それにより、声に張りと芯が加えられるのです。
ボイストレーニングを積み重ねないと、出せない声と言えます。