ボイストレーニングによって、変わったこと(歌声編)

ボイストレーニングによって、変わったこと(歌声編)





歌声、特に声域について書こうと思います。

これも昔の話になるのですが、高い声がぜんぜん出なかったんです。

カラオケに行くと分かりますが、一般的な男性の最高音はG4くらいです。
「粉雪」のサビのところの高い音がA4です。
♪こ~ゆき~、のの部分
気合をかなり入れれば、歌える範囲でしょうか。

楽器もやっていたので自分の声域はよく分かっていました。低い音は比較的出るのですが、最高音はE4でした。
*ドレミファソラシドは、アルファベット表記するとCDEFGABCとなります。Eはミ、Gはソ、Aはラです。

ほとんどの曲はキーを(-5)くらい下げなければ歌えませんでした。
キーを下げて、自分の得意な音域で歌えばいいという考え方もありますが、下げると全体的に重い感じになってしまい、高い声で軽やかに歌う人をうらやましく思うことは多かったです。

忘れもしないのは大学のゼミのメンバーで行ったカラオケです。当時バンドをやっていたり、ゼミでもゼミ長をやっていたりしていた私が、選んだ曲はルナシーの「ROSIER」。周りの期待も高まっており、キーを下げずに歌ってしまったのです。

(イントロ)ジャジャジャ~

(I pick up my heart) ←この辺はスルー

♪ 輝く事さえ忘れた街は ←最初は低いのでいい調子

♪ が 何も信

結果は、ボロボロでした。
ゼミの先生や、後輩の唖然とした顔は、今でもはっきり覚えています。

ルナシーと言えば、声が低い人でも比較的歌いやすいバンドという認識ですが、それでも惨憺たる有り様でした。

声域も、生まれつき変わらないもの、と考えられています。多少、トレーニングで広がりそうですが、B’zやスピッツのような声は、生得的なものだと疑わない人は多いでしょう。
最初は声域とは別の側面から始めたボイトレですが、今はどうなっているかと言うと・・・

 

カラオケでキーを下げることは、ほとんどなくなりました。今でもスピッツは難関ですが、調子が十分に上がる夜であれば、原キーで歌えます。
キーを下げる必要がないので、カラオケや曲の練習は、YouTubeのカラオケ動画でやっています。
音楽療法場面で、弾き語りで歌を披露することもありますが、キーを変えず、その曲の雰囲気を損なわず歌えるようになりました。

 

キーワードは、“声門閉鎖”です。色々な人が、色々なやり方を説明しています。
今後、そのメカニズムを医学的に解説していきたいと思います。
よろしくお願いします。