“医学的”とはどういうことか

“医学的”とはどういうことか


このブログの基本コンセプトである、”医学的”とはどういうことかを説明します。

従来のボイストレーニングは、音楽家により開発されたものが多く、その意味では音楽的であり感性的であったと言えると思います。
より科学的で、解剖学に基づいたトレーニングを開発しようとしている方は多いですが、用いている専門用語が、従来のボイストレーニングのものであれば、やはり感性的な部分は残ってしまいます。
具体的な例が「声区」分類で、ヘッドボイスやチェストボイスといった言葉です。

ではどうすれば、感性的でない、根拠のあるボイストレーニングが出来るのか。

ずばり、

“医師が書いた本に基づいて行えばいい”

ということです。
昨今、インターネット上で、出所のあいまいな健康情報が問題になっています。
ボイストレーニングでも、同じような状況があると思います。
私自身は医療技術者ですが、医師ではありません。
作業療法士養成校で、解剖学は勉強しました。作業療法士は、医療行為は医師の指示のもとに行うことになっています。
私がこれから行おうとしていることと、ポジション的には非常にマッチしていると思います。

もう一点付け加えるとすれば、

‟引用文献を明確に”

医学論文では当たり前に行われていることです。
何か意見を主張する時は。それを裏付けるような先行研究(論文)を引用文献として付けるのです。
インターネット上では、このような習慣はないと思われます。
このブログでは、医学論文とまではいかなくても、医学書か医師による解説を、引用文献として引っ張ってみようと思います。

医師でボイストレーニングを行っている先生は、非常に少数です。
ボイストレーニングは”治療”ではないからです。
リハビリテーションの中核からも外れています。
全ての人が、歌が上達し音楽を楽しむ権利を持つとしたら、作業療法か音楽療法の範疇になるのだと思います。
このブログでは、その希少な情報を集め、皆さんに広めていこうと思います。
医学書に基づいた練習方法を考案し、発信していこうと思います。

ご期待ください。